会社で読書感想文を書かなくちゃいけなくて本を読むことにした
とりあえず、Kindleでよさげな本を読んでみた
「世界一流エンジニアの思考法」牛尾剛著
一流ってすごい!この一言だし、でも考え方はだれでも変えることが出来る!日々の過ごし方から変えてみるか
1. 世界一流エンジニアは何が違うのか?
◆ 一流エンジニアの特徴
本章では、世界で活躍するエンジニアと一般的なエンジニアとの違いが明確に示されています。大きな違いは「思考の深さ」と「視点の高さ」にあり、一流のエンジニアは単にタスクをこなすのではなく、問題そのものを再定義し本質に迫る姿勢を持っています。目の前の課題に対し「なぜこの問題が発生したのか」を徹底的に掘り下げ、背後に潜む構造的な原因を見抜くことに注力します。
◆ 構造化思考の重要性
著者が強調する「構造化思考」とは、問題を細分化し、因果関係や全体像を理解しながら最適な手段へと落とし込むプロセスです。この思考法により、表面的な対処ではなく抜本的な解決が可能になります。業務の現場でも、課題を“点”ではなく“面”で捉えることで効率的な改善ができると感じました。
◆ 本質を見抜くための姿勢
一流のエンジニアほど「逆の発想」や「前提への疑問」を大切にしています。従来の常識を疑い、反対側から物事を見ることで、新しいアイデアや改善策が生まれるのです。問題解決へのアプローチを変えていくために、改めて“なぜ”を問い続ける姿勢を意識していきたいと感じました。
◆ 学びと実務への応用
自分の業務でも、与えられた業務をこなすことに終始し“考える深さ”が不足していたと痛感しています。本章を通じて、問題の本質を見抜く思考習慣の重要さを学びました。今後は目先のタスクに縛られず、根本原因を見定めたうえで行動を決定し、より質の高いアウトプットを目指したいです。
2. アメリカで見つけたマインドセットについて
◆ 日米のマインドセットの違い
著者がアメリカで体験した文化や教育から、日本との価値観の違いが浮き彫りにされています。特に印象深いのは、アメリカでは**「失敗」を学びの一過程と捉え、挑戦を歓迎する文化**が根付いている点です。それに対し、日本では「失敗は避けるべきもの」という意識が強く、チャレンジ精神や創造性が抑制されがちです。
◆ 失敗を恐れない姿勢
米国のエンジニアや学生は、自分の意見を積極的に発信し、たとえ間違っていてもそこから学びを得ようとします。この姿勢が新たな発想やイノベーションを生み出す土壌になっていると著者は分析します。失敗を前提にしながらも、自分なりの“問い”を立て続けることが重要だと再認識しました。
◆ 主体性と多様性の尊重
また、アメリカでは多様な価値観が尊重されており、個々の意見が対等に扱われます。自分の考えを明確にしつつ、異なる意見を受け入れることで、より豊かなアイデア創出が行われているのです。この点は、チームで働くうえでも特に見習うべきだと感じました。
◆ 実務への応用
自身の業務でも、リスクを恐れて新しい提案や改善策に慎重になり過ぎていた部分がありました。しかし、この章を通じて、失敗から学ぶことこそが成長につながると確信しました。今後は“失敗を恐れず挑戦し続ける”マインドセットを意識し、積極的に意見を発信していきたいです。
3. 脳に余裕を生む情報整理・記憶術
◆ 情報整理の重要性
現代では膨大な情報にさらされているため、脳のワーキングメモリは容易に飽和し、思考のクオリティが落ちやすくなっています。本章では、整理と記憶の工夫によって「脳に余白」をつくる手法が具体的に紹介されています。著者が勧める方法は、頭の中に留めておくのではなく、外部記憶(メモや図解)を活用して情報を“見える化”し、効率よく整理することです。
◆ 記憶より整理が生み出す効果
「覚えようとするのではなく、整理によって忘れにくくする」ことが重要だと説かれています。例えば、思考をマインドマップやフローチャートに落とし込むことで理解が深まり、後から見返すことでスムーズに記憶を呼び起こせます。また、情報をカテゴリごとに分けることで脳内の“渋滞”が減り、判断力や集中力が向上するという点には強く納得しました。
◆ 脳に余裕を生む工夫
タスク管理やアイデア整理など、具体的な場面で活かせる方法も多く紹介されています。例えば、「1日の終わりにやることリストを整理し、翌日の優先度を明確にする」「浮かんだアイデアはすぐにメモし、頭から切り離す」といった小さな工夫が、脳の負担を軽減しクリエイティビティを保つ秘訣だと感じました。
◆ 学びと実務への応用
私は日頃、情報やタスクが頭の中で混乱しがちで、効率が落ちてしまうことが多々あります。本章を通じて、“記憶しようとせず整理する”大切さを学びました。今後は、積極的にメモや図解を活用し思考を可視化することで、脳の余裕を確保し、より的確な判断ができるよう意識したいです。
【まとめ】
本書『世界一流エンジニアの思考法』は、単なる技術指南にとどまらず、思考力・姿勢・習慣といった **「質の高い成果を生み出すための根幹」**を学べる一冊でした。各章を通じて一貫して感じたのは、一流と呼ばれる人たちに共通するのは「本質を見抜く力」と「挑戦し続ける姿勢」だということです。
目の前の課題に対し表面的な対応をするのではなく、必ず「なぜそうなっているのか」「本質はどこにあるのか」を深く掘り下げることで、構造的な原因にたどり着きます。また、新しい発想を生み出すために常識を疑い、逆の視点から物事を捉える柔軟性も非常に印象的でした。
さらに、アメリカでの経験から学んだ失敗を恐れないマインドセットや、脳に余裕を生むための情報整理術といった実践的な工夫も、自身の働き方を見直すための大きなヒントになりました。失敗から学び、自身の考えを発信し続けることが、新たな成長につながるという考えは、今後のキャリアにおいて欠かせない姿勢だと感じます。
また、技術だけでなくチームへの貢献など、周囲と協働しながら成果を出す重要性も強調されていました。AI時代においては、こうした思考力や人間ならではの価値創造力こそが自分の強みとなると痛感しました。
本書を通じて得た学びを日々の業務に落とし込み、問題の本質を捉える力や挑戦する姿勢を磨き続けていきたいと思います。そして、自身の成長がチームや組織全体の価値向上につながるよう意識しながら、AI時代においても変わらず活躍できる人材を目指していきたいです。
是非皆さんも読んでみてくださいな。
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